純正フロントブレーキ

キャリパー交換の際のブレーキホースとか、マスターとキャリパーの組み合わせとか、フロントブレーキについて思い出したことがあるので備忘録へ。

CB750(RC42)のフロントブレーキはダブルディスク。キャリパーはニッシン製の片押し2Pod。この車体には必要充分な装備だと思う。メンテナンス性も良い。が、ノーマルのままで我慢ならないのは乗り手の性格か。同じくニッシン製の対向4Podキャリパーに換えている。

ローターを塗装した際にチラッと書いたが、黒いキャリパーはCB1300スーパーボルドール(SC54)の純正品。左右別々に中古で手に入れた。右は未使用品で左は使用僅かな傷物。未登録の新車を搬送中に擦ってしまったものらしい。下から覗き込まないと見えない部分にガリ傷があったが、ちょっと磨いてタッチアップして使っている。

【追記】キャリパー取付ボルトについて。フロントフォークとキャリパーサポートを固定するボルトはノーマルと同じM8×32(M8×35を2mm削って実質M8×33だがディスクとの干渉は無し)。サポートとキャリパーを固定するボルトはM8×25となる。

キャリパーサポートはNプロジェクト製。キャリパー自体の取付位置は若干下がるが、それでもバンジョーボルトの位置はノーマルより上になる。つまり、ノーマルのブレーキホースでは少々長い。そのまま取り付けても問題はないが、途中の三又ジョイントを20mmのスペーサーで前に出すことで対処している。出来ればあと5〜10mmくらい前に出したいが、ホーンのステーに干渉するのでこれが限界。現状でもステーを少し曲げている。ちなみにCB750F4以降の後期モデルはホーンの位置が微妙に変更されているので、スペーサーの厚みは更に制約される。

余談になるが、ステンメッシュホースはあまり好きじゃない。実際にレバーを握った感覚はノーマルの方がカチッとしているように感じるのは自分だけなんだろうか？ ホースの断面もノーマルのゴムホースの方が遥かに肉厚だし…

マスターシリンダーは5/8"で、これもたしかSC54純正品。自分は中指一本でレバーを握るので、僅かなストロークでガツンと効く感覚のブレーキは結構好きだ。

ここでマスターとキャリパーの組み合わせについて。(注 : 後述するが、車種ごとの組み合わせは記憶が曖昧なので参考程度に)

■CB750(RC42)

マスター : 1/2"

キャリパー : 片押し2Pod

■CB1300SB(SC54)

マスター : 5/8"

キャリパー : 対向4Pod

これらは何となく「あー、そんなもんなのか」と思わせるが、CB400SFには別の組み合わせがある。尚、年式や型式は覚えていないので参考程度に。

■CB400SF (NC31等の標準グレード…だと思う)

マスター : 14mm

キャリパー : 片押し2Pod

VTEC等はCB1300と同じ5/8"+4Podの組み合わせ。この他に、以前ヤフオクにCB400SFから外したとされる14mmのマスターと4Podキャリパーの組み合わせが出品されていたのを見たことがあった。1/2" = 12.7mm、5/8" = 15.875mm、つまり14mmのマスターシリンダーはこれらの中間のサイズにあたる。対応するか確証は無かったが、先代のRC42に14mm+4Podの組み合わせを使ってみた。レバーのストロークやタッチに違和感は無くコントローラブル。ノーマルの1/2"+2Podとフィーリング的には変わらないので、個人的にはベストな組み合わせに思えた。14mmは片押し2Podにも対向4Podにも使えるマルチなマスターシリンダーということになる。

同じマスターとキャリパーでメーカーが複数の組み合わせを使っているというのが意外だったが、逆に言えばこれらの組み合わせはメーカーのお墨付き。乗り手の好みで換えてみるのも面白いと思う。ブレーキのタッチの違いで走りの気分も変わるもんです。

【追記】SC54も14mmマスターと4Podキャリパーの組み合わせを確認。CB1300SF(SB)とCB400SFを間違えて覚えていたのかもしれないが、いずれにせよRC42に限って言えばこれら3種類のマスターと2種類のキャリパーを使い分けることでブレーキの効き具合とレバーのタッチを選べることになる。『性格の違い』と考えると興味深い。

尚、実際に使ってみてお薦めな組み合わせは以下の4通り。

・1/2マスター + 2Podキャリパー (ノーマル)

・14mmマスター + 2Podキャリパー

・14mmマスター + 4Podキャリパー

・5/8マスター + 4Podキャリパー

※ 1/2 + 4Pod はブレーキレバーのストローク不足になるのでお薦めできない。